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治療後の再建

乳がんの治療には4つの方法があります。

乳がんは外科手術、放射線、ホルモン剤、制がん剤で治療されます。手術は乳がん組織を摘出する方法で、乳房温存手術と乳房全体と周辺組織を切除する乳房切除術があります。周辺のリンパ節に対しては、病理検査の標本を得るための生検や完全に摘除する郭清手術もおこなわれます。放射線治療は、手術後の再発を予防したり骨や脳への転移がある場合に使用されます。外から放射線を与える体外照射法と放射性物質を乳房組織内部から与える体内照射法があります。 ホルモン剤としては乳がんの増殖を促進するホルモンの働きや産生を抑える薬剤が用いられ、再発や転移のある場合に使われます。制がん剤は手術前に乳がんを縮小させたり、手術後の再発を減らしたり、進行性の乳がんの増殖を抑えるために、単一または組み合わせて使用されます。

切除された乳房に対しては再建術もおこなわれます。

乳房再建術は乳房を切除したあと外観を復元するために胸部外科医や形成外科医によっておこなわれる手術です。再建術はおこなう時期によって三つに分けられます。乳房切除と同時に再建術をおこなう方法を即時再建といい、乳がんに対する最初の手術の後一定期間経ってからおこなう方法を遅延再建と呼びます。 両者の時期を兼ね合わせた方法は、乳がんの摘出時に袋状の組織拡張器を大胸筋の下に挿入し中に液体を貯めることによって再建に用いる材料を入れる隙間を確保した後で再建術を実施する方法です。再建の材料としては患者さん自身の下腹部や背中の脂肪組織が皮膚・筋肉・血管といっしょに使われ、乳房を切除した部位に移植されます。この組織の代わりにシリコンなどの人工物が充填される場合もあります。